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【2019シーズン新体制発表記者会見】記者会見レポート② クラブ方針発表1

【2019シーズン新体制発表記者会見】記者会見レポート② クラブ方針発表1
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[2019クラブ方針発表]

■代表取締役社長 左伴繁雄


昨シーズン、トップチームは一桁順位というコミットをさせていただきました。8位ということで達成できたわけですが、特に終盤戦、IAIスタジアムで本当に活き活きと楽しむまではいかなかったかもしれないですが、溌剌としたサッカーを自信を持って繰り広げることができた。それを例年、最後の方の試合は、サポーターの皆さんもお客様も、サッカーというよりも勝ち負けに集中しなければいけないような順位にいましたので、なかなかストレスの発散をするようなワクワクとした時間を共有できませんでした。

昨年に限っていえば皆さん楽しんでいただけた。笑顔やありがとうという感謝をしていただけたことも嬉しかったですし、選手たちにもそれが伝わっていますし、貴重なことだなと非常に強く感じた最終盤でした。15日から始動しますが、新しい仲間も加わった中で、昨年のサッカーや団結心、チームとして一つになったその延長線に、課題を上乗せしてスタートさせていければ結果に繋がっていくのではないかと十分に思っています。


2015年2月に赴任して参りまして、4年経ちました。そして5年目を迎えますが、これまでのトップチームや育成のサッカーをやる側の集団を支えるフロントとしての2015年から2018年までと今年以降やや重きを置く点についてお話をさせていただきます。最後に中期三カ年計画とありますが、これは昨年皆さまにお話させていただきました内容と何一つ変わっておりませんし、全く変えるつもりもございません。これをいかにしぶとくブレずに厳しく継続して進化させていくかということが、この会社の繁栄に繋がっていく、またチームの強化に繋がっていくという信念のもと行っております。

これまでこの4年間どこに力点を置いてきたマネージメントスタイルは今までもこれからも全く変えるつもりはありませんが、皆さん方、そして約束をする。その開示の仕方も、数字でしっかりとコミットする。それから4番目のベンチマーク化ですが、他クラブと比較した時に、私たちエスパルスはどこにいるのかということを常々意識するようにしています。他クラブというのはJ1だけではありません。海外のクラブも含めて、私どものクラブ、会社の今の位置はどこにいるのかをしっかり意識するということ。また、これまでに力点を置いてきたところは、売りの拡大ということをずっと言ってきました。



よく会社を成長させて、適切な利益を上げるために一番最初にやること、従業員の自助努力で出来ることはコストの削減です。コストの削減が一番に来て、落ち着いたところで売りの拡大をやっていくことが、会社を大きくしていく「てにおは」ですが、私が来た時に、まだまだ過去の損益表を見ますと、稼ぎ足りないところが多々ありましたので、売りの拡大をまずやっていこうと思いました。また、コスト削減をやってしまいますと、社内がしぼんだり、場合によっては負のサイクルに入る危険もあり、それは私が身を持って経験しておりますので、まず売りの拡大から入って来ました。
その原資というのを当時J1レベルで言うと、ほぼ最下位に近いレベルにいた強化や育成の投資規模というものを少なくとも上位争い、当時優勝争いとか期待をされましたが、まずは財力面からいくと上位に食い込めるだけの財力を持とうということで、真ん中より上、その時点で一桁順位の財力を持ちたいという目標を掲げて、4年間やって参りました。



私が赴任して来たときは、30億円前後の年商で、強化に使っているお金は約13億円ぐらいでした。昨年40億円を突破しまして、強化費も17億近くまできました。だいたい年商にして10億円ぐらい、それからトップチームに使う強化の規模としては、プラスしております。イメージ的に言うと、16、17億円ぐらいですと、2年前のJ1のカテゴリーで、だいたい9番目か10番目ぐらいです。おそらく昨シーズンは、また更に各クラブ上積みをしておりますので、12番目か13番目ぐらいの規模だと推測しております。昨シーズンは1億円近い売り上げが落ちていますが、これはほぼ想定した範囲の中での落ち込みで、当初予想していたW杯イヤーにより日程が過密になり、ホームゲームが一ヶ月4試合あるとか、平日開催が3つ増えてしまったとか、サポーターやお客様の皆さんからスタジアムに来づらくなる要因が増えました。それが入場料収入やスタジアムでの物販収入に昨年度対比減と思っていました。また、クラブ創設25周年など2017年度はエポックメイキングなイヤーであり、それにちなんだ色々な記念のマネタイズツールがありましたが、2018年はそれがありませんでしたので、主に入場料収入や物販収入でマイナスとなりました。

また、パートナーの収入が落ちているのは、これは実際は新規と増額でいきますとパートナーさんは増えておりますし、新規増額の絶対額は2億7千万円弱ということで過去4年間で最高額を記録しております。一月末に年度が閉まりますが、それを上回る3億円強の減額があったということで、営業部隊としてのパフォーマンスは過去最高でしたが、この減額をカバーするには至らなかったマイナス分というのがここに現れております。トレンドとしては、25周年記念、W杯イヤーで少しマイナス要素が入った分が、売り上げに響いてきているというような状況です。売りの拡大と言ってきて、物販やパートナーシップは長いトレンドで見ると、右肩上がりで来ていますが、今季についてはそういう一限的な要素があり、少し年商は落ち込みました。ただ、強化の規模は同じように伸ばして来ておりますので、今季の決算については、非常に厳しい数字が出てくると思っております。これは今シーズン勝負をかけるところですし、ホーム最終戦のスタジアムで申し上げましたが、勝負をかけていく上では、ここは譲れない一線としてご理解いただければ幸いです。







今年度強化費の中には、ドウグラス選手みたいに夏場に獲得しておかないと、その何倍も金額が跳ね上がってしまうような選手、本来であれば今シーズンの冬の移籍市場で獲得する選手を効率的に獲得するため1億円ぐらいの規模が含まれておりますので、年度額を棒グラフで一概には比較出来ないのですが、今シーズンを戦っていく上でのベースとなる財というのは、だいたい18億円弱ぐらいとご認識いただければと思っております。

一方、地域事業に関しては、5億円から6億円スクール事業を含めた大きなマーケットを獲得しているクラブはエスパルスだけです。そこは順調に売り上げと会員数を伸ばして来ており、この会社のベースを作っていく上でとっても大事な事業となります。
ただ、パートナーの部分は、社数が4年前に220社ほどだったのが、500社近くになっております。清水エスパルスの場合は、1社あたりの単価が非常に高い。いわゆるどの会社も熱を持って応援していただいている、身の丈あるいは身の丈を超えた金額の支援をしていただいておりました。ここのパートナーさんのゾーンで実は大口の商材が無くなって来ております。ユニフォームも、ゴール裏の一列目といった看板関連もほぼ完売した状態です。これからは営業マンが足で稼いで、今まで以上に少し規模の小さいパートナーさんを獲得する必要があります。既存のパートナーさんにも増額のお願いを一定の根拠無しでお願いしていくには心苦しい時期にまで来ております。今までの年商の7割ぐらいが法人営業で増加させておりましが、そこの部分については伸びが鈍化してくだろうと思っております。

先般、ホームページを通じて一般のサポーターの皆さんに値上げのお願いをさせていただきました。いわゆる入場料収入や物販など個人で消費していただいている皆さんに、これまで値上げは最後の最後までの手段として控えていましたが、そこをお願いしております。実はシーズンチケットについては、皆さまのご理解がいただけたようで、発売して3週間で昨年のシーズンチケットの総売り上げを上回りました。2億6千万円という数字ですが、これからまだまだ販売期間がありますので、同じ数でも年商を伸ばしていけた分、私共がスタジアムでのサービス、サッカーでのクオリティはもちろんのこと、今まで以上に使命感を持って応えていかなければいけないと肝に命じております。




一方ではお客様にご負担をかけるわけですから、企業の中でも同じように血を出していかなければいけないと思っており、コストの削減をやっていくことです。今後、収益の構造は売りが引っ張ってきた形態から、売りとコストのバランスで総合的に更に会社の規模を大きくしていくという構造に変わっていきます。いわゆる一般企業がやっているパターンでして、売りとコストと適正な収益というのを考えていかなければいけません。これから先、しっかりとしたサッカーをやっていき、上位にコンスタントに入れるようなクラブの規模、45億円から50億円の年商規模を狙っていく上での収益構造を変えていくという勝負に、会社としても2019年度は出るつもりでいます。その覚悟を持って、チームにあるいは育成にこれまでと同じように投資をしていくということを考えております。一般的には内部留保を持っていくことが、会社の安定性というところでは大事なところではありますが、私どもの事業の場合は、お金で取って置くよりも資産に投資する。選手やインフラといった資産への投資といったことが会社の成長に直結するだろうと思うので、内部留保型というよりも留保投資運用型という形の経営を、今後続けてやっていくつもりであります。

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